出典:evモーターズ ジャパン
EVモーターズ ジャパンの親会社はない!
EVモーターズ ジャパンとは
株式会社EVモーターズ・ジャパンは、福岡県北九州市に本社を構える自動車メーカーだ。
「ジャパン」とついているが、海外の会社ではなく日本の企業である。親会社などはない。ちなみに「EV」は「Electric Vehicle」の略で、電気自動車を指す。
EVモーターズ・ジャパンは日本向けの商用電気バスなどを作っているが、当初は工場を持たず製造を中国に委託していた。
こういう業態は、昨今さまざまな業種でみられるようだ。ただ2023年からは北九州市内に工場の建設がスタート。今後は最終組み立ての工程は日本で行うよう順次移行するとのこと。
設立の経緯・代表の佐藤 裕之氏について
株式会社EVモーターズ・ジャパンの設立は2019年。比較的新しい会社だ。
代表取締役は佐藤 裕之氏。同氏は鳥取大学電気工学科を卒業したのち、長年にわたってインバーターの開発に従事してきたという。
1987年から30年以上もリチウムイオン電池に関わり、国内の大手メーカー向けなど多数の案件に携わってきたという経歴を持つ佐藤氏。
EVモーターズ・ジャパンの設立前には2009年「ソフトエナジーコントロールズ」を立ち上げ、バッテリーやインバーターなどの開発に取り組んできた。リーダーシップと豊富な経験や技術力を併せ持つ人物といえる。
EVモーターズ・ジャパンの運営
資本金は五十八億八千五百二十万円。未上場。
資金調達は、
- 株式会社アイティーファーム
- 山梨中銀SDGs投資事業有限責任組合
- いよぎんキャピタル株式会社
- 株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ
- 株式会社 Cygames Capital
- 四国電力株式会社
- JA三井リース九州株式会社
- 株式会社モリタホールディングス
などさまざまな企業から行っている。期待をされているということだろう。
株式会社モリタホールディングスとの資本業務提携
2023年、EVモーターズ・ジャパンは株式会社モリタホールディングス(東証プライムにて上場)との資本業務提携をし、EV消防車を共同で開発することを発表。
モリタは国内最大手の消防車メーカーで、EVモーターズ・ジャパンの技術を評価して出資を決めたという。
2026年をめどに電機消防車の市場投入をめざしているようだ。日本ではまだEV消防車は流通していない。
脱炭素を意識した電動化の動きは消防車にも波及すると考え、開発を急いでいるということだ。
EVモーターズ・ジャパンの将来性
すでに、EVコミュニティバスや路線バス、EV観光バスは稼働している。これからも共同開発している消防車をはじめ、マイクロバスなどにも着手しているようだ。
環境省管轄により、大型の予算が組まれた商用EVの補助金事業は2024年も継続することが決まっているとのこと。CO2排出量削減に向け国も本気になっている。EVバスを導入したい企業や自治体にとっては後押しとなるだろう。
また、2025年の大阪・関西万博で必要となるEVバスにも採用されている。すでに2023年から納車を行っているという。期待できる企業といえるのではないか。