出典:サイゼリヤ
サイゼリヤの親会社はない!
サイゼリヤとは
サイゼリヤは1973年に設立の、イタリアンに特化したファミリーレストランだ。
日本国内のみならず海外にも店舗を持つ。店舗総数は日本・海外合わせて1,500を超える。運営するのは株式会社サイゼリヤで、資本金は86億1,250万。
ちなみにすかいらーくの開業は1970年、ロイヤルホストは1971年、デニーズが1974年。サイゼリヤも、ファミレス草創期から展開していた十分歴史あるチェーン店である。
サイゼリヤの創業者について
サイゼリヤの創業者は正垣泰彦氏。
同氏は東京理科大学物理学科にて研究者を目指していたが、学者ではなく得意だった料理の道に進み飲食店を開業。一代で全国チェーン店にまで育て上げる。
この正垣氏が理系出身だったため、店舗運営のオペレーションにあたり科学的な分析に基づくフローを築くなど、その独自の経営手法が評価されているとのこと。経営陣にも理系出身者が多いようである。
サイゼリヤの経営状態
株式会社サイゼリヤは、1999年に東京証券取引所2部に上場。翌2000年に東京証券取引所1部に指定され、現在はプライム市場に属している。
コロナの影響により、サイゼリヤは2020年に11年ぶりの赤字決算となった。それ以来赤字が続いていたが、2023年には大幅な増収を果たしている。
ただ、日本国内の部門では相変わらず赤字が続いている。それを、中国や台湾、シンガポールなどアジアの営業利益で補っている状態のようだ。
海外では柔軟に値上げをしているが、日本では今のところサイゼリヤは「値上げをしない」という宣言をしている。そのことで来店も増え客単価も高まっているということで、今後の決算に注目したい。
サイゼリヤの過去の主な不祥事
サイゼリヤの将来性は?
オーストラリアに自社工場と農場を持ち、同国での売り上げも好調だ。
中国でもコロナ禍において「ひとり勝ち」状態であったとのこと。海外に拠点があり、その地位を築いているのは大きいのではないか。
これで国内も黒字に転じればますます期待できるだろう。
ただ、日本で働いている社員の口コミには【労働環境の改善が急務】という意見が非常に多いようで、そこは気になった。
コストカットを追求し社員が疲弊して衰退してしまうくらいなら、値上げもいたしかたないのではないかと感じた。